スムーズな看護を提供できるチームナーシング

スムーズな看護ケアを提供したい場合に有効な看護方式として、チームナーシングと呼ばれるものが挙げられます。
チームナーシングでは、チームで病棟を担当します。病棟にいる患者さん全員をチームで担当するスタイルなので、負担を分散できるのが強みです。
チームリーダーを主軸として、新人スタッフやベテランスタッフで構成されます。新人スタッフの中にベテランスタッフを入れることで、新人スタッフの育成を行うこともできます。

ちなみに、病棟ごとにそれぞれチームの特徴があります。例えば女性だけのチームや男性だけのチームで構成されたり、非感染患者担当のチームなどに分類されたりします。

なお、チームナーシングは、週毎にチームメンバーが変更されることもあります。しかし、チームがコロコロ変わると全体の品質が低下する恐れがあります。
このデメリットを改善したのが、固定チームナーシングです。
名前の通りチームが固定されたもので、週毎にチームメンバーが変更されるリスクはありません。基本的に年単位でチームメンバーが変更されるので1年間はチームの質が維持されます。

どちらのチームナーシングにおいても重要なのが、チームリーダーの質です。
経験年数やスキルだけでなく、メンバーをまとめる統率力も求められます。そのため、メンバーをフォローしつつ看護に取り組める人がチームリーダーに向いているでしょう。
メンバーの進捗状況なども把握し、新人スタッフの育成も行います。業務をしつつ新人育成も可能なので、一石二鳥と言われています。